「理学療法士をやめたいと思っているけど、本当にやめてしまっても良いのかな…」
「理学療法士をやめてよかったって人はいる…?」
今回は理学療法士をやめようか悩んでいる方向けに、「理学療法士をやめてよかった」という事例を紹介していきます。
まず先にお伝えしておきますが、「理学療法士をやめてよかった」という人は大勢いるものの、「やめなければよかった」という意見は極少数です。
PT・OTをやめようか迷っているという人は、ぜひ参考にしてみて下さい。
- 児童養護施設出身の現役療法士
- 転職で年収350万→年収550万
- 世帯年収1000万円越え
- 副業月収7万円越え
- 臨床実習指導者講習修了
- 急性期~維持期まで全ての臨床現場を経験済み
Twitter:@リハネコ
- 理学療法士や作業療法士をやめたいと思っている人
【おすすめ記事】
» 年収700万円以上の特殊な案件もあり|理学療法士で高年収を実現したい方へ
理学療法士をやめてよかったという事例まとめ(6例)
理学療法士をやめてよかったという事例を6つ紹介していきます。
- 理学療法士から営業職へ
- 理学療法士から飲食業へ
- 理学療法士から運送業へ
- 理学療法士から事務職へ
- 理学療法士から経営者へ
- 理学療法士から専業主婦兼在宅ワーカーへ
今回はクラウドワークスで元理学療法士の方々6名にご協力いただきました。
聴取した内容を一部改変してお伝えしていきます。
理学療法士から営業職へ
Mさん 20代前半 女性
理学療法士をやめた後は?
医療機器メーカーの営業職へ転職
理学療法士をやめた理由
仕事にやりがいを感じておらず、一生続けていく自信がなかった。
理学療法士以外の仕事がやってみたかった。
理学療法士をやめてよかった?
理学療法士をやめてよかった。
仕事自体は理学療法士をやっていた頃よりも忙しいけど、毎日が充実している。
給料も理学療法士をしていた頃より少し上がったし、何よりリハビリ以外の仕事に就いたことで見識が広がった。
理学療法士をやめたきっかけは?
転職エージェントに登録。
別の業界へ行ってもPTの経験や知識を活かせる職場がよかったので、転職エージェントのキャリアアドバイザーに相談したところ、医療機器メーカーへの転職を勧められた。
営業職は、成績がちゃんと評価されるところがいいですよね。
頑張りがきちんと評価されるのは、リハビリ業界にはない魅力ややりがいだと思います。
理学療法士から飲食業へ
Nさん 20代前半 男性
理学療法士をやめた後は?
コーヒーショップを経営
理学療法士をやめた理由
理学療法士の仕事にやりがいを感じなかった。
趣味であるコーヒー作りを仕事にしたかった。
理学療法士をやめてよかった?
理学療法士をやめてよかった。
自分の作ったコーヒーが喜ばれるとやりがいがあるし、好きなことを仕事にして食べていけるのは素直に嬉しい。
理学療法士をやめたきっかけは?
以前から飲食業をやりたいと思っていたが、なかなか決断できずにいた。
ある日、友人に誘われたことがきっかけでコーヒーショップを経営するに至った。
理学療法士は仕事にやりがいを感じていない人も多いので、やりがいや生きがいを求めてやめる人も多いです。
PTを辞めて自分のやりたいことを仕事にするというのは勇気もいりますが、結果的にQOLが上がりそうですね。
理学療法士から運送業へ
Mさん 20代前半 男性
理学療法士をやめた後は?
長距離トラックの運転手へ転職
理学療法士をやめた理由
今後結婚して家庭を持つことを考えると、理学療法士の給料ではやっていけないと思った。
理学療法士の仕事にやりがいを感じていなかった。
理学療法士をやめてよかった?
やめてよかった。
理学療法士をしていた頃よりも給料がかなり上がったので、あの時辞める決断をして本当によかったと思う。
理学療法士をやめたきっかけは?
元々運転が好きだったこともあり高収入のトラック運転手の仕事を探していたところ、転職エージェントに良い求人を紹介してもらえた。
安月給が嫌で理学療法士をやめる人は非常に多いですね。
やっぱり結婚して家庭を持つとなると、病院勤務のPTでははっきり言ってキツいというのが現実かなと思います。
理学療法士から事務職へ
Iさん 20代前半 女性
理学療法士をやめた後は?
事務職へ転職
理学療法士をやめた理由
自分が理学療法士に向いていないと思った。
業務内容以外にも、残業が多いことや時間外や休日の勉強会が苦痛だった。
リハビリ業界特有の『勉強は義務』という風潮がとにかく嫌だった。
理学療法士をやめてよかった?
理学療法士をやめてよかった。
マイペースにやれる事務職が自分にあっていると感じた。
定時で帰宅できるようになり、仕事とプライベートが両立できるようになった。
理学療法士をやめたきっかけは?
転職エージェントのキャリアアドバイザーから、20代女性というステータスを活かせて尚且つ未経験でも転職可能な事務職を紹介してもらった。
理学療法士や作業療法士を辞めて事務職へ転職する女性は割と多いです。
定時で帰宅できてプライベートとも両立しやすく、パソコンスキルやビジネスマナーなども習得できる環境なので、「理学療法士をやめてよかった」という元PTやOTは結構います。
理学療法士から経営者へ
Tさん 20代前半 男性
理学療法士をやめた後は?
訪問看護ステーションを経営
理学療法士をやめた理由
理学療法士の安月給に嫌気がさした。
とにかく大きく稼ぎたかった。
理学療法士をやめてよかった?
やめてよかった。
自分が経営者側になると、理学療法士や作業療法士の価値の低さがよく分かった。
今はPTとしての実務から解放されて自由な時間を過ごしている。事業が複数に拡大しており、定年まで働かなくても生きていけそう。
理学療法士をやめたきっかけは?
以前から理学療法士をやめて起業したいと思っていたが資金がなかった。
起業資金が貯まったことで理学療法士をやめて起業した。
訪問看護ステーションであれば人件費以外にかかるコストが少なく、数百万円から起業できるのでチャレンジする人は意外と多いです。
事業が軌道に乗るまでの間や看護師の雇用面で苦労することは多いでしょうが、成功すれば理学療法士では得られないような大金を稼ぐことができるので夢がありますね。
理学療法士から専業主婦兼在宅ワーカーへ
Yさん 20代前半 男性
理学療法士をやめた後は?
専業主婦をしながらココナラでイラストを描く仕事をしたり、ブログ運営で広告費を稼いだりしている。
理学療法士をやめた理由
子供の体調不良などで仕事を休むことが多くなった。
職場に迷惑がかかるのも嫌だったので、在宅ワークをしながら専業主婦になることを選択。
理学療法士をやめてよかった?
結果的に理学療法士の仕事をやめてよかった。
最初は苦労することも多かったが、在宅ワークで月7万~10万円程稼げるようになった。
何より子供と一緒にいる時間が増えたし、リハビリ界隈の閉鎖的な環境では学べないことをたくさん学べた。
理学療法士をやめたきっかけは?
クラウドワークスやココナラ(coconala)など、在宅で稼ぐ方法を知ってチャレンジしようと思った。
今は会社に頼らず個人で収入を得る人も多くなってきている時代です。
稼げるようになるまでに大変なことも多いですが、まずは副業としてチャレンジしてみるのはおすすめですね。
理学療法士をやめてよかったと思う理由
「理学療法士をやめてよかった」という人は、主に以下のような理由が多いですね。
- 理学療法士だった頃よりも給料が上がった
- 理学療法士よりもやりがいを感じている
- 理学療法士よりも将来性がある
- 人間関係のストレスがなくなった
それぞれ解説していきます。
やめてよかった理由①:理学療法士だった頃よりも給料が上がった
理学療法士や作業療法士を『やめてよかった』という人に共通して多いのが、給料が上がったという声です。
特に理学療法士や作業療法士は安月給が嫌でやめる人が珍しくありません。
給料が上がる転職に成功すれば、「理学療法士やめてよかった!」となるわけです。
厚生労働省の令和元年度賃金構造基本統計調査によると、理学療法士の年収は409万6400円と日本の全体平均くらいですが、リハビリ職はここから全然昇給していかないため、定年間際になっても年収が400万円前後という絶望的な実態があります。
どんなに仕事を頑張っても給料に反映されないので、将来を見越して早めに別の業界へジョブチェンジする人も多いのです。
まぁぶっちゃけ給料アップだけなら理学療法士をやめなくてもいいんですけどね。
よければ以下の記事も参考にしてみて下さい。
やめてよかった理由②:理学療法士よりもやりがいを感じている
理学療法士は一般的にやりがいのある仕事として認知されていますが、実際に臨床で働いている理学療法士や作業療法士でやりがいを感じている人はぶっちゃけ少ないと思います。
その理由は主に以下のような理由ですね。
- 知識や技術を活かす機会がない
- やる気のない患者やリハビリ拒否が多い
- 時間やノルマに追われている
- 誰でもできるような業務も多い
- とことん努力が報われない
理学療法士や作業療法士の仕事は良くも悪くも生産性が乏しいです。
そのため、やりがいを感じる人が少なく、やめたいと思う人も多いのでしょう。
仕事としてのやりがいを感じるのに必要不可欠なことは、『頑張りや実績が評価される環境』です。
そういった環境へ転職できたほとんどの人は、「理学療法士をやめてよかった」と言います。
やめてよかった理由③:理学療法士よりも将来性がある
PT・OTは言わずもがな、将来性がないですよね。
国が医療費削減の方針である今、人数も飽和していて将来性の乏しい職種の筆頭です。
理学療法士の将来性を不安に思ってやめる人は、特にIT業界やweb業界へ転職する人が多いようです。
転職して最初の頃は給料が低くても、昇給額が高くて数年後にはPTの給料を超えますし、副業やフリーランスとしても活動できるスキルを習得できるのが魅力ですね。
そういう業界へ行けば、将来性の面で理学療法士をやめてよかったという人も多いです。
やめてよかった理由④:人間関係のストレスがなくなった
転職して「人間関係のストレスから解放された!」っていう元PTも多いです。
理学療法士は病んでる人を相手にする仕事ですし、さらに元々ハラスメントが横行していた業界でもあります。
なので、職場内の人間関係でもクセの強い人が一定数いたりします。
人間関係に疲れた人が理学療法士をやめて在宅ワークや事務職へ転職し、『理学療法士をやめてよかった』ってパターンも結構多いですね。
理学療法士をやめてよかったと思う人の共通点
「理学療法士をやめてよかった!」という人の共通点は、全員転職に成功していることです。
後先考えずに理学療法士を辞めても、転職に失敗してしまえば「やめなければよかった」となってしまう可能性もあるので注意してください。
そして、どんなPTやOTでも転職に成功できる最強ツールが、転職エージェントです。
転職エージェントとは転職活動における求人紹介、面接日の設定、履歴書の書き方や面接対策、条件交渉、職場の内部情報を教えてくれたりと、転職に関することを全般的にサポートしてくれるサービスです。
実際に私もこの転職エージェントを利用して給料アップの転職に成功しました。
私の場合は療法士をやめたわけではありませんが、病院から介護分野の療法士へ転職したことで給料は大幅にアップしました。
PTで勝ち組になりたいという人は、以下の記事も参考にしてみてください。
転職エージェントについての詳細は以下の記事で解説しています。
まとめ
今回は理学療法士をやめようか迷っている人向けに、『PTをやめてよかった』という事例を6つ紹介しました。
理学療法士や作業療法士は『給料が安い』、『将来性がない』、『やりがいを感じない』などの理由で転職する人がいくらでもいる業界です。
PTやOTは資格職なので、たとえ辞めてもいつでも復帰可能。
決して待遇が良いとは言えませんが、ブランクが空いても比較的容易に就職できるというのは他職種にはないメリットだと思います。
だから個人的には、どんどん環境を変えてチャレンジしていくのはアリだと思いますね。
今回はこれで終わります。
最後まで読んでいただきありがとうございました!